カテゴリー: ブログ 作者: okakei-consaru投稿日: 2020年4月6日2020年4月22日 ブログ 感応精神病(感染精神病、家族精神感染) 2020年04月06日 「精神疾患の分類と診断の手引」P152 心因反応や統合失調症では、家族全体が本人の妄想体系に巻き込まれてしまう場合がある。 例えば 「自分を陥れるために上司が嘘をついている。 自分を監視するためにアパートにまで会社が盗聴器を仕掛けている」のような、 少し考えれば現実にはあり得ないことでも、身近な家族から繰り返し訴えられた場合、 家族や親しい周囲のものまでが、それを本当のこととして信じ込んでしまう。 ここに至ると、治療の場に患者を連れていくことは困難となり、 しばらく手をこまねいて傍観せざるを得ない。 なお、心因反応の場合には、業務上のストレスが軽減したり、退職によって心因がなくなることで精神症状は消失する。 (出典) AMERICAN PSYCHIATRIC ASSOCIATION : Quick Reference to the DIAGNOSTIC CRITERIA from DSM-Ⅳ,1994 : 高橋三郎・大野裕・柴矢俊幸・共訳: DSM-Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引, 223~224頁, 医学書院, 1995より, 著者一部改変. 感応精神病(感染精神病、家族精神感染)