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燃え尽き症候群 burnout syndrome
2020年08月18日
「職場のメンタルヘルス」P101
☆「燃え尽き症候群」は、慢性疲労状態でも適切な休息を取れず、過剰な業務負荷が続いたときに起こります。
抑うつ気分・強い不安感や焦燥感の中で困惑状態に陥り、
あるとき突然燃え尽きたように働く意欲を失い、職場適応努力は放棄されます。
燃え尽き症候群は、極度の疲労状態が続いた後で「自我が活動する事を放棄した状態」ともいえます。
☆「自我の能動意識」とは、”いま、ここに生きているのは私だ”という実感や、
“私が、いま考えたり行動したりしているのだ”という実感のことを言います。
☆「燃え尽き症候群」では、この能動意識が薄れて、
「離人感」(いま生きている実物の私が、考え、行動しているのだという実感を失った状態)が自分を支配しはじめます。
ときには命を損なう危険な行動でさえ、危険性への実感が薄れて、事故を起こしたりする事にもつながります。
☆☆命にスペアはありません。ひどい疲れを感じたら、とにかく、休んでください。
それでも回復できなければ身近な先生に相談して下さい。
困惑の中でいくら考えても、それはあなたの本当の考えと言えるでしょうか。
大切な事なら、回復してから、考え行動しても遅くは無いと思います。
(出典)粟野菊雄、職場のメンタルヘルスノート、医歯薬出版、1995
燃え尽き症候群 burnout syndrome