Q29-1 うつ病の生物学的な原因について

病気の説明-うつ病

「うつ病」豆知識

Q29-1 うつ病の生物学的な原因について

  • うつ病になる人の割合や性別比率は、世界中、人種が違っても地域が違ってもほとんど同じです(ただし長いあいだ他の地方との交流の少なかったところでは当てはまらないことがあります)。
  • うつ病の診断基準はWHO(世界保健機関)のつくったものが世界中どこでも使われています。
  • 生い立ち、性格や、環境や立場からのストレスは全く違うはずの人たちが、世界共通の基準で診断されているのです。ということはうつ病は人間という生物に普遍的な病気であることをはっきりと示しています。
  • 「新型うつ病」「現代型うつ病」は専門医の間では「ストレスへの心理的反応によるうつ症状」「逃避的な傾向によって特徴付けられる抑うつ体験反応」という見方が一般的です。ここで述べた内容はほとんど当てはまりません。
  • 「新型うつ病」「現代うつ病」もひとまとめにうつ病とした研究では、発病に生物学的な要因が関係しているという結果は出ていません。
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