病気の説明-うつ病
「うつ病」豆知識
Q22 うつ病は、個人的な人格、根性のある・無しでおこるのでしょうか?
- 「しっかりしていたら、うつ病になるはずはない」「性格に問題があるから、うつ病になるのではないか」と考えてしまいがちです。
- 統計にもよりますが女性の25%、男性の10%程度が一生のうち1回はうつ病の診断基準を満たすぐらいの抑うつ状態になると言われています。
- 日本でも、アジアのどこの国でもアメリカ大陸のどの国でも、ヨーロッパのどの国でも、中東でも、ロシアでも、アフリカ大陸のどの国でも同じ診断基準が使われ、同じぐらいの割合でかかるうつ病は”生い立ち”の問題でしょうか。
- 研究の結果では、うつ病にかかりやすい人格特性や型を一つに限ることは出来ないことが明らかになっています。どんな性格でも、私たちは全員ある種の状況下ではうつ病になりやすいのです。
- 「人格障害」の診断基準による「強迫性、演技性、または境界性人格障害」などの診断はうつ病と関係することがわかっています。しかし「人格障害」と「性格」は違います。「人格障害」は診断基準でそのように診断できる状態に対してだけ使われる言葉です。
- 治ったと判断された後は、いかにうつ病が再発せずに、よい状態を維持できるかが重要になります。