病気の説明-うつ病
「うつ病」豆知識
Q8 自殺が心配です。どんなことに気をつけたらいいでしょうか?
- 悲しい事実ですが、うつ病患者の70%が自殺念慮を持ち、うつ病患者の10%に自殺企図があるという統計があります。
- 自殺を予防するのは難しいといわれていますが、本人が自殺をほのめかしているときには注意が必要です。
- 「お世話になりました」、「生きていても仕方がない」という言葉には要注意です。
- 「何も手につかない」「つらい」などの言葉は、うつ症状としての絶望感である可能性が高く治療対象となります。
- うつ病のときには”事実に反する考えで、いくら言葉で説得しても訂正することができない考え(妄想)”の出ることがあります。
- 「お金が全くない」、「大きな失敗や罪を犯したためみんなに迷惑をかけた」、「私が悪い」、「死んでお詫びするしかない」「生きている意味がない」などの言葉はうつ病の可能性が高い症状です。
- 妄想に対して言葉で説得することは非常に困難なことです。
- 妄想は思考障害を治療するくすりで改善することが少なくありません。
- 大事なことの決定は一時「保留」として自殺を実行しないことを約束してもらい、周囲の適切な対応や治療によって妄想が軽くなるまで、または無くなるまでの時を稼ぎます。
- 自殺を決意すると一時的にうつ状態が軽減し、落ち着きを取り戻し、安定したかのように見えることがあるので気をつけてください。